法人から取引先へ観葉植物をお祝いとして贈る場合、立札(祝札)を付けるのが一般的です。立札には「誰からのお祝いか」をひと目で伝える役割があり、開店祝いや移転祝いのように多くのお祝いが届く場面では、贈り主を確認するための大切な目印になります。
ただ、立札の書き方や大きさ、種類、レイアウトは販売店によってさまざまで、お店ごとに特徴があります。この記事では、観葉植物の専門店オアシスがこれまで実際にお届けしてきた事例をもとに、「オアシスではこのように書いています」という内容をご紹介します。他の販売店とは異なる点もありますので、参考のひとつとしてご覧ください。
オアシスでは、お客様から立札の書き方についてご相談をいただいたとき、まず「札の書き方に正解はなく、書きたいように書くのが祝い札です」とお伝えしています。立札の書き方は、昔からの慣例に沿って花屋が書いてきたもので、決まったルールがあるわけではありません。当店のスタッフも、この業界に入ったころ、花屋ではなく花の札を専門に書く代筆屋さんから、同じことを教わりました。レイアウトや文字の大きさ(目立つように書く、控えめに書くなど)、文字の色についても、「これが正しい」というものはないと考えています。
そのうえで、はじめて立札を手配する方や、いろいろ調べて迷っている方には、「当店ではこのように書いています」とご提案しています。この記事は、そうした経験をもとにまとめたものです。
基本の書き方は、札の上部に「御祝」などの表書き、その下に贈り主の会社名・役職・氏名を入れる形です。ただし、就任祝いのように個人へのお祝いという性格が強い場合は、贈り主とお届け先の両方を書くのがおすすめです。
この記事では、次の内容をまとめて解説します。
- 立札の基本的な書き方と、贈り主・お届け先の書き分け
- 開店祝い・開業祝い・開院祝い・移転祝い・就任祝いなど、お祝い別の文例
- 木札・紙札・入札(いりふだ)の違いと選び方
- 木札の裏側にお祝いの言葉や日付を残す「裏書き」
- 書き方に迷ったときの相談方法

観葉植物のお祝いに立札は必要?
法人のお祝いでは、立札を付けるのが一般的です。一方、個人宅へのお祝いでは、立札ではなくメッセージカードのほうが合う場合もあります。贈る相手や場面に合わせて選ぶのがおすすめです。
法人のお祝いでは立札を付けるのが一般的
取引先の開店祝い・開業祝い・移転祝い・就任祝いなどで観葉植物を贈る場合は、立札を付けるのが一般的です。
「必ず付けなければならない」という決まりがあるわけではありません。ただ、法人どうしのお祝いでは立札を付けて贈ることが慣例になっているため、付けておくと失礼がなく安心です。特別な理由がなければ、立札を付けて贈ることをおすすめします。

立札には「誰からのお祝いか」を伝える役割がある
立札のいちばんの役割は、その観葉植物が「誰から贈られたものか」を伝えることです。
開店や移転のお祝いでは、同じ日に多くの取引先からお花や観葉植物が届きます。立札があれば、受け取った側はどの会社から届いたお祝いかをすぐに確認でき、お礼の連絡もしやすくなります。
また、店舗の入口や受付に飾られた観葉植物の立札は、来店したお客様や他の取引先の目にも触れます。お祝いの植物が並んだとき、植物以上に見られているのは、実は立札だともいわれます。オアシスでは「祝札はお花の顔」と考えていますが、立札は贈り主の会社の「顔」や「看板」としての役割も持っているといえます。
個人のお祝いでは立札を付けない場合もある
友人や知人の新築祝いなど、個人宅へのお祝いでは、必ずしも立札を付ける必要はありません。
個人宅では来客に見せる場面が少ないため、立札よりもメッセージカードで気持ちを伝えるほうが自然な場合があります。一方、個人のお祝いでも、お店の開店祝いや開業祝いなど、来店したお客様の目に触れる場面では立札を付けることが多いです。
観葉植物のお祝いの立札には何を書く?
立札の基本は「表書き+贈り主」です。お祝いの種類によっては、お届け先の名前も入れます。
※この記事の文例では、贈り主を「○○○○」、お届け先を「△△△△」で表しています。
基本は「表書き+贈り主」
立札は、上部に朱色で「表書き」、その下に黒字で「贈り主」を書くのが基本の形です。

御祝
○○○○株式会社
代表取締役 ○○ ○○
- 表書き(札の上部・朱色):お祝いの種類を表す言葉です。「御祝」「祝開店」「祝移転」など、お祝いの内容に合わせて選びます。
- 贈り主(表書きの下・黒字):お祝いを贈る側の名前です。法人の場合は、会社名・役職・氏名を入れるのが一般的です。
贈り主の名前は、受け取った方や周りの方が「どこから届いたお祝いか」を分かるようにするため、記載することをおすすめします。
名前を書くときの注意点
- 会社名は正式名称で書く:「(株)」などと省略せず、「株式会社」ときちんと書きます。「株式会社」が社名の前に付くか後ろに付くか(前株・後株)も確認しましょう。
- 会社名は途中で改行しない:どんなに長い会社名でも、途中で改行しないのが原則です。
- 人名の漢字に注意する:人の名前には旧字体が使われていたり、よく似た字があったりします。たとえば「高」と「髙」、「崎」と「﨑」、「浜」と「濱」、「斎」と「齋」、「辺」と「邊・邉」などは間違えやすい字です。
名前や会社名は、注文の前に必ず確認してから販売店に伝えましょう。また、間違えやすい字は、あえて販売店に伝えておくと、より安全です。
贈り主だけを書く?贈り先も書く?
結論として、用途によって使い分けるのがおすすめです。
立札の書き方には、主に次の2つのパターンがあります。
| パターン | 書く内容 | 向いているお祝い |
|---|---|---|
| 贈り主のみ | 表書き+贈り主 | 開店祝い・開業祝い・開院祝い・移転祝い・竣工祝いなど |
| 贈り主とお届け先の両方 | 表書き+お届け先+贈り主 | 就任祝い・長寿祝い・誕生日・記念日・新築祝いなど |
開店祝いや移転祝いのように会社やお店へのお祝いでは、贈り主のみを書く形をオアシスではおすすめしています。文字数が多くなりすぎず、札がすっきりと読みやすくなるためです。
一方、就任祝いや長寿祝い、誕生日のように個人へのお祝いという性格が強い場合は、贈り主とお届け先の両方を書くことをおすすめします。誰に宛てたお祝いかが明確になり、より丁寧な印象になります。
周年祝いについては、贈り主のみ、贈り主とお届け先の両方のどちらでもよいと考えています。「祝○周年」と書かれた横にお祝いするお店や会社の名前があったほうが、何のお祝いかが伝わりやすいため、オアシスでは両方の記載をおすすめしています。ただし、文字数など全体のバランスを見てご提案しています。

贈り主のみ(写真右の札)
御祝
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○
贈り主とお届け先の両方(写真左の札)
御祝
△△△株式会社
代表取締役 △△△様へ
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○より
お届け先の名前の後には「様へ」や「様江(さまへ)」を付け、贈り主の名前の後に「より」や「与利(より)」と添える書き方もあります。「与利」は「相手に利益を与える」という意味を込めた、縁起のよい書き方です。
文字が多くなりすぎる場合は「贈り主のみ」に
お届け先と贈り主の両方を書くと、会社名・役職・氏名が2組になり、文字数が多くなります。文字数が多すぎると一文字ずつが小さくなり、遠くから読みにくくなります。
次のような場合は、お届け先と贈り主の両方は書かずに、贈り主のみにしましょう。無理にすべての情報を詰め込まないことも大切です。
- 会社名が長く、役職名も長い場合
- 複数の会社や個人の連名で贈る場合
- 小さめの観葉植物に札を付ける場合
それでも文字数が多い場合は、表書きを「御祝」や「祝」にして短くする、贈り主を会社名までの表記とする、などの方法で読みやすさを保てます。
法人向け|お祝い別に見る立札の書き方と文例
法人のお祝いでは、お祝いの種類に合った表書きを選び、贈り主の会社名・役職・氏名を書くのが基本です。オアシスでおすすめしている表書きと記載のポイントは次のとおりです。
| お祝いの種類 | 表書きの例 | 記載のポイント |
|---|---|---|
| 開店祝い | 祝開店・開店祝・祝御開店・御祝 | 贈り主のみを推奨 |
| 開業祝い | 祝開業・祝御開業・御祝 | 贈り主のみを推奨 |
| 開院祝い | 祝開院・ご開院御祝・御祝 | 贈り主のみを推奨 |
| 移転祝い | 祝移転・御移転御祝・移転祝・祝御移転・御祝 | 贈り主のみを推奨 |
| リニューアル祝い | 祝リニューアル・御祝 | 贈り主のみを推奨 |
| 就任祝い | 祝ご就任・ご就任御祝・社長就任御祝・祝就任 | 贈り主とお届け先の両方を推奨 |
| 周年祝い | 祝○周年・創業○○周年御祝・祝創業○○周年 | 周年の数字を間違えないよう確認・どちらでもよい |
| 竣工祝い・新社屋完成 | 祝竣工・祝落成・新社屋完成御祝 | 贈り主のみを推奨 |
| 新築祝い | 祝新築・新築祝・ご新築御祝・祝御新築・御祝 | 贈り主とお届け先の両方を推奨 |
開店祝い
開店祝いの表書きは、「祝開店」「開店祝」「祝御開店」「御祝」がよく使われます。

祝開店
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○
注意点
- 開店祝いは、開店日の前日まで、または当日の午前中に届くよう手配するのが一般的です。
- 店舗の入口や店内に飾られることが多く、来店したお客様の目にも触れます。会社名や役職に誤りがないか、注文前に今一度確認しましょう。

開業祝い
事務所や会社の開業祝いでは、「祝開業」「祝御開業」「御祝」がよく使われます。

祝開業
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○
注意点
- 税理士事務所や法律事務所、デザイン事務所など、店舗ではない事業所の開業にも使えます。
- 内覧会などがある場合は、その前日か当日の朝に届くよう手配すると安心です。
開院祝い
クリニックや病院、歯科医院、動物病院などの開院祝いでは、「祝開院」「ご開院御祝」「祝御開院」「御祝」がよく使われます。

贈り主のみ(写真右の札)
祝開院
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○
院長へのお祝いとして両方を書く場合(写真左の札)
ご開院 御祝
△△△△クリニック
院長 △△△△様江
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○与利
注意点
- 医療機関では、待合室や受付に飾られることが多く、患者さんの目にも触れます。落ち着いた雰囲気の札と植物を選ぶと場になじみます。
- 院長個人へのお祝いの気持ちを伝えたい場合は、写真左の札のように、お届け先として「△△△△クリニック 院長 △△△△様江」と入れる書き方もあります。
移転祝い
移転祝いでは、「祝移転」「御移転御祝」「移転祝」「祝御移転」「御祝」がよく使われます。

祝移転
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○
注意点
- 移転の前後は荷物の搬入などで慌ただしいため、受け取りの日時や搬入経路を事前に確認しておくと安心です。
- 移転とあわせて社名変更などがある場合の書き方は、後ほど「お祝いの用途が複数ある場合」で解説します。

リニューアル祝い
店舗や施設のリニューアル祝いでは、「祝リニューアル」「祝リニューアルオープン」「御祝」がよく使われます。

祝リニューアル
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○
注意点
- 「祝リニューアルオープン」のように表書きが長くなる場合は、贈り主の文字とのバランスも考えましょう。長くなりすぎる場合は「御祝」や「祝」にするのも一つの方法です。
就任祝い
就任祝いは、その方個人へのお祝いという性格があるため、贈り主とお届け先の両方を記載することをおすすめします。 誰の就任を祝うものかが明確になり、より丁寧な印象になります。

祝ご就任
△△△△株式会社
代表取締役 △△△様江
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○与利
表書きは「祝ご就任」「ご就任御祝」「社長就任御祝」「祝就任」などがよく使われます。栄転や昇進のお祝いでは、「祝ご栄転」「祝昇進」なども使えます。
注意点
- お届け先の役職は、就任後の新しい役職名で書きます。
- 社長室や役員室に飾られることが多いため、届け先の秘書や担当者に、受け取りの日時を事前に確認しておくと安心です。
- 会長と新社長など、複数の方が同時に就任される場合は、それぞれの方に贈ることも検討しましょう。

周年祝い
創業や設立の記念日を祝う周年祝いでは、「祝○周年」「創業○○周年御祝」「祝創業○○周年」「祝御設立○○周年」「御祝」がよく使われます。

祝70周年
△△△株式会社
代表取締役 △△△様へ
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○より
周年祝いは、贈り主のみ、贈り主とお届け先の両方のどちらでもかまいません。オアシスでは、何周年のお祝いかと相手の会社名やお店の名前が並ぶよう、両方の記載をおすすめしています。
日本の贈答文化では、1周年・3周年・5周年・7周年のように、縁起のよい「吉数(きっすう)」の年にお祝いを贈ることが多くあります。吉数とは割り切れない数のことで、「割り切れない」が「縁が切れない」に通じることから、縁起がよいと考えられているようです。また、それとは別に、10周年・20周年のような大きな節目の年にお祝いを贈ることもあります。
注意点
- 周年の数字は、創業年と設立年で異なる場合があります。相手の会社がどちらを基準にしているか、案内状などで確認しましょう。
竣工祝い・新社屋完成
新社屋や工場などの建物が完成したときのお祝いは、「竣工祝い」「落成祝い」と呼ばれ、表書きには「祝竣工」「御竣工御祝」「祝落成」がよく使われます。寺社の建物が完成したときは「落慶祝い」となり、表書きは「祝落慶」とします。新社屋の完成をお祝いする場合は、「新社屋完成御祝」「祝新社屋完成」も使えます。

祝竣工
○○○○株式会社
代表取締役 ○○○○
注意点
- 竣工式や落成式がある場合は、式典の前日までに届くよう手配するのが一般的です。
- 新社屋のエントランスやロビーは広いことが多いため、存在感のある大きめの観葉植物と、それに合ったサイズの立札がよく合います。

新築祝い
取引先の社長や役員の方のご自宅の新築祝いなど、個人へのお祝いの性格が強い場合は、贈り主とお届け先の両方を書くことをおすすめします。

祝新築
△△△様江
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○より
表書きは「祝新築」「新築祝」「ご新築御祝」「祝御新築」「御祝」などがよく使われます。
注意点
- 新築祝いは、引っ越しが落ち着いた頃に届けるのが一般的です。
- ご自宅へのお祝いでは、立札ではなくメッセージカードを添える方法もあります。
お祝いの用途が複数ある場合、立札には何と書けばいい?
お祝いの用途が複数あって表書きに迷う場合は、「御祝」や「祝」にするのがおすすめです。さまざまなお祝いに使えるため、失礼になる心配がありません。
法人のお祝いでは、次のように複数のお祝いが重なることがあります。
- 移転と社名変更が同時
- 移転とリニューアルオープンが同時
- 新社屋の完成と創業○周年が同時
- 社名変更と創業○周年が同時
このような場合、「祝移転・社名変更」のようにすべてを表書きに入れると、文字数が多くなり読みにくくなります。どちらか一方だけを書くと、もう一方のお祝いを軽く見ているように感じさせないか、と迷う方も多いのではないでしょうか。
主となるお祝いがはっきりしている場合は、そのお祝いの表書きを使う方法もあります。どちらを主にするか迷う場合は、次の「御祝」「祝」を選ぶと安心です。
迷ったら「御祝」「祝」も選択肢
「御祝」や「祝」は、開店・移転・就任・周年など、さまざまなお祝いに使える表書きです。用途が複数ある場合や、どの表書きにすればよいか迷った場合の選択肢になります。
表書きを短くすると、次のようなメリットもあります。
- 贈り主の会社名や役職・氏名を入れるスペースに余裕ができる
- 文字を大きく書けるため、遠くからでも読みやすくなる
- 札全体がすっきりとまとまる
特に会社名が長い場合や、連名で贈る場合は、表書きを「御祝」や「祝」にすると全体のバランスが整えやすくなります。
個人向け|観葉植物のお祝いの立札の書き方
個人のお祝いでは、法人ほど形式にとらわれる必要はありません。立札を付ける場合は、法人と同じく「表書き+贈り主」を基本に、必要に応じてお届け先の名前も入れます。
新築祝い・新居祝い
友人や家族の新築祝いでは、「新築祝」「ご新築御祝」「祝御新築」、新居への引っ越し祝いでは「御祝」「祝御新居」などが使えます。

新築祝
○○○○
個人の新築祝いでは、贈り主の名前だけを書くシンプルな形で十分です。会社名や役職は入れず、氏名のみ、または「○○家」「○○一同」のように書きます。
ご家族やご親戚、親しい友人へのお祝いであれば、立札ではなくメッセージカードで気持ちを伝える方法もおすすめです。
開店・開業祝い
友人や知人のお店の開店祝いでは、法人と同様に立札を付けることが多いです。お店に飾られて来店したお客様の目にも触れるため、立札があると華やかな印象になります。

個人で贈る場合
祝開店
○○○○
友人数人で贈る場合
祝開業
○○高校 同窓生一同
友人数人で贈る場合は、全員の名前を並べると文字数が多くなるため、「○○一同」「有志一同」のようにまとめて書く方法がおすすめです。
その他のお祝い
長寿のお祝いや誕生日、結婚記念日などに観葉植物を贈る場合は、お届け先と贈り主の両方を書くことをおすすめします。

祝還暦
△△△△様へ
○○○○より
表書きには「祝還暦」「祝古希」「お誕生日御祝」「祝金婚式」などが使えます。
個人宅ならメッセージカードが向いている場合も
法人と個人では、立札の必要性や雰囲気が異なります。
法人のお祝いでは、「誰からのお祝いか」を周りの方にも分かるようにするため、立札を付けるのが一般的です。一方、個人宅へのお祝いでは、来客に見せる機会が少ないため、立札よりもメッセージカードのほうが気持ちを伝えやすい場合があります。
メッセージカードなら、自分の言葉でお祝いの気持ちを伝えられます。たとえば、新築祝いでは次のような文例があります。

文例1
ご新築おめでとうございます。
これからの暮らしが楽しみですね。
皆様の幸せを願っています。
○○○○

文例2
ご新築おめでとうございます。
ささやかですが、お祝いの気持ちをお贈りいたします。
今度遊びに行かせてくださいね。
友人一同
※カードのデザインは変わることもあります。
観葉植物の立札は「木札・紙札・入札」のどれを選ぶ?
法人のお祝いには、高級感のある木札がよく使われます。個人のお祝いや小さめの観葉植物には、紙札やメッセージカードが合う場合もあります。木札の中には、縁起のよい形をした「入札(いりふだ)」という札もあります。
| 札の種類 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 木札 | 木の質感があり、高級感がある | 法人のお祝い全般 |
| 入札(いりふだ) | 上部が「入」の形の縁起のよい木札 | 開店・開業・移転など法人のお祝い |
| 紙札(木目調紙札・無地紙札) | 印刷した用紙を厚紙に貼った札。一般的な花屋でよく使われる | 個人のお祝い、気軽なお祝い |
| メッセージカード | 自由な文章でお祝いを伝えられる | 個人宅へのお祝い、小さめの植物 |
札の大きさは、贈る観葉植物の大きさに合わせて選ぶのが基本です。この記事では大きさの目安もご紹介していますが、植物の樹形や鉢とのバランスによって見え方は変わります。どの札が合うか迷う場合は、注文時に販売店のスタッフに確認してもらうと安心です。
実際に観葉植物に札を立てると、次のような大きさのバランスになります。

大鉢Lサイズ
木札(レギュラー)

Mサイズ
木札(レギュラー)

Sサイズ
木札(コンパクト)

大鉢Lサイズ
入札レギュラー

Mサイズ
入札ミニ

Sサイズ
無地紙札
木札|法人のお祝いでよく使われる
木札は、木の板に表書きと贈り主を書いた立札です。木の質感による高級感や格式があるため、法人のお祝いでよく使われています。
木札は多くの花屋や観葉植物の販売店で一般的に扱われている札です。取引先へのフォーマルなお祝いや、大きめの観葉植物を贈る場合に特に向いています。
オアシスでは、植物の大きさに合わせて、次の木札を用意しています。

| 札の種類 | 大きさ(目安) | 推奨する植物のサイズ |
|---|---|---|
| 木札(レギュラー) | 約30cm×12cm | 大鉢Lサイズ・Mサイズ |
| 木札(ミニ) | 約24cm×10cm | Mサイズ・Sサイズ |
| 木札(コンパクト) | 約18cm×7.5cm | Sサイズ |
| 入札レギュラー | 約40cm×13cm | 大鉢Lサイズ |
| 入札ミニ | 約30cm×13cm | Mサイズ |
木札の文字は「印刷」と「筆書き」で仕上がりが違う
同じ木札でも、文字の仕上げ方は販売店によって異なります。販売店によっては、パソコンで印刷した文字を、シールなどで木札に貼り付ける形式もあります。一方、オアシスでは、木札に筆で一文字ずつ手書きしています。
印刷の文字にはきれいにそろう良さがありますが、筆で書いた文字には、手書きならではの温かみや迫力があり、祝い札らしい華やかな雰囲気が生まれます。多くの立札が並ぶ開店祝いの場面でも、筆書きの文字は目に留まりやすく、お祝いの気持ちを印象的に伝えられます。
また、筆書きの木札は、決まったテンプレートに当てはめて文字を並べるのではなく、会社名・氏名の文字数や植物とのバランスを見ながら、文字の大きさや配置を整えて書くことができます。さらに、パソコンでは表示しにくい旧字体や異体字を含む会社名・氏名にも対応しやすいのが特長です。


ご存じでしょうか?「功」と「鉄」の有名な話
人の名前や会社の名前には、現在あまり使われていない漢字が使われていることがあります。
人名で有名なのが、ある大手流通企業の創業者のお名前です。「いさお」と読む「功」の字の右側が「力」ではなく「刀」という字体で、パソコンでは見かけない漢字だったため、よく間違えられたというエピソードがあります。

社名では、国鉄が現在の「JR」に民営化されたときの話が知られています。それまで社名に使われていた「鉄道」の「鉄」は、「金」を「失う」という組み合わせで商売上あまり縁起がよくないことから、「失」の部分を「矢」に変えた字が、現在の社名のロゴで使われています。
このように、ふだん見慣れない漢字でも、当事者の立場に立つと、名前は植物以上にいちばん気になるところです。筆書きであれば、こうした漢字にもすべて対応できます。相手のお名前に珍しい漢字が使われている場合は、注文時に販売店へ伝えておくと安心です。
紙札・木目調紙札
紙札は、パソコンで印字した用紙を使った立札です。木目調の用紙に印字して厚紙に貼った「木目調紙札」や「無地紙札」などがあります。

- 木目調紙札:木目調の用紙に文字を印字し、厚紙に貼った札です。一般的な花屋でもよく使われています。レギュラー(約30cm×12cm、L・Mサイズ向け)とミニ(約24cm×10cm、M・Sサイズ向け)があります。
- 無地紙札:白い無地の用紙に文字を印字した、小さめの札です(約10cm×15cm、Sサイズ向け)。
木札に比べて気軽に利用できる一方、高級感や格式では木札のほうが勝ります。取引先へのフォーマルなお祝いには木札、個人のお祝いや小さめの観葉植物には紙札、というように使い分けるのがおすすめです。
入札(いりふだ)とは?普通の木札との違い
入札(いりふだ)とは、札の上部が「入」の字の形になった、縁起のよい祝札です。「お客様が大入りになりますように」という願いが込められており、開店祝いや開業祝いなど、商売繁盛を願うお祝いに向いています。
※「入札」は「いりふだ」と読みます。
入札は、普通の木札と違い、札の上部が屋根のような「入」の字の形になっているのが特徴です。
もともとは歌舞伎の世界で使われたのが始まりとされ、「お客様が大入りになりますように」と願う札として、昔から用いられてきました。千客万来や商売繁盛、福を招き入れる縁起のよい札として親しまれています。
オアシスでは、植物の大きさに合わせて2つのサイズの入札を用意しています。

| 種類 | 大きさ(目安) | 向いている植物 |
|---|---|---|
| 入札ミニ | 約30cm×13cm | Mサイズの観葉植物 |
| 入札レギュラー | 約40cm×13cm | 大鉢Lサイズの観葉植物 |
開店祝い・開業祝い・移転祝い・就任祝い・会社設立のお祝いなど、法人のお祝いによく選ばれている祝札です。
入札は縦書きが基本
入札は、上部に「入」の形がくるため、札を横にして使うことはなく、縦書きが基本です。そのため、社名にアルファベットが多いと読みにくくなることがあります。その場合の対処法は、記事後半の「よくある質問」で紹介します。
「裏書き」とは?「一斗二升五合」はなんて読むの?
裏書きとは、木札の裏側にお祝いの言葉や日付を書き入れることです。表側の立札が「誰からのお祝いか」を周りに伝えるものであるのに対し、裏書きは、受け取った方へそっと気持ちを届けるためのものです。なお、祝札の裏書きは木札(入札を含む)のみ対応しています。

なぜ「裏」に書くの?
立札の表側は、贈り主を伝えるための「公の顔」です。お店の入口や受付に飾られ、来店したお客様や他の取引先など、多くの人の目に触れます。
一方、裏側は、ふだん人の目に触れることがほとんどありません。だからこそ、裏書きは「社運隆盛」や「一斗二升五合」のような縁起のよい言葉や、開店日などの記念日を、受け取った方だけにそっと伝える場所になります。表で大きく伝えるのではなく、さりげなく気持ちを添える、日本らしい心配りといえます。
裏書きには、次のような良さもあります。
- 表側の文字数を増やさずに、お祝いの言葉を添えられる
- 植物のお手入れや、札を片付けるときなどに、ふと気づいてもらえる
- 立札を記念に残したとき、お祝いの日付も一緒に記録として残る
裏書きに書く言葉|社運隆盛・一斗二升五合など
裏書きには、相手の発展を願う縁起のよい言葉を入れるのが一般的です。
- 社運隆盛(しゃうんりゅうせい):会社の運勢がますます盛んになることを願う言葉
- 商売繁盛(しょうばいはんじょう):商売が栄えることを願う言葉
- 千客萬来(せんきゃくばんらい):多くのお客様が次々と訪れることを願う言葉
このほかに、昔の単位を使った言葉遊びで縁起を担いだ「一斗二升五合」や「春夏冬二升五合」という言葉もあります。
「一斗二升五合」の読み方と意味
「一斗二升五合」は「いっと にしょう ごごう」と読みます。お酒やお米を量るときに使われてきた昔の単位で、それぞれの量は次のとおりです。
- 一合(いちごう)=約180ml
- 一升(いっしょう)=一合の10倍=約1.8L
- 一斗(いっと)=一升の10倍=約18L
この単位を語呂合わせで読むと、次のようになります。
- 一斗:一升の10倍で「五升の倍」→「ごしょうのばい」→「御商売(ごしょうばい)」
- 二升:升(ます)が2つで「升升(ますます)」→「益々」
- 五合:一升の半分で「半升(はんしょう)」→「繁盛(はんじょう)」
合わせると、「御商売益々繁盛(ごしょうばい ますます はんじょう)」という意味になります。
「春夏冬二升五合」の読み方と意味
「春夏冬二升五合」は、「あきない ますます はんじょう」と読みます。
- 春夏冬:春・夏・冬はあっても「秋がない」→「あきない」→「商い」
- 二升:升が2つで「升升(ますます)」→「益々」
- 五合:一升の半分で「半升(はんじょう)」→「繁盛」
合わせると、「商い益々繁盛」という意味になります。どちらの言葉も、開店祝いや開業祝いにぴったりの、遊び心のあるお祝いの言葉です。
お祝いの日付や「おめでとうござい万寿」を入れる
裏書きには、お祝いの日付を入れる方法もあります。
令和○○年○○月○○日 大安吉日
開店日や竣工式などの式典は、縁起のよい日が選ばれることが多く、相手にとって大切な記念日です。その日が大安であれば「大安吉日」、大安でなければ「令和○○年○○月吉祥日」のように書きます。最近では、「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」や「天赦日(てんしゃにち)」を入れる方も増えています。
裏側に残された日付は、何年か後に札を見返したとき、その日の記憶をよみがえらせてくれる記念にもなります。
「おめでとうござい万寿」という書き方

「おめでとうござい万寿」という書き方には、「万ず寿ぐ(よろずことほぐ)」という意味が込められています。いつまでも良いことが続くようにと願う、お祝いの言葉です。
「おめでとうございます」の「ます」を「万寿」という縁起のよい漢字に置き換えた、遊び心のある書き方です。写真のように、裏書きの日付と組み合わせて使うこともできます。
立札の書き方が分からないときは、販売店に相談するのがおすすめ
立札の書き方が分からない場合は、観葉植物の販売店に電話やメールで相談するのがおすすめです。用途や相手に合わせて具体的な書き方を提案してもらえるため、迷う時間を減らせます。
ネットだけでは判断できないケースもある
インターネットには立札の書き方についてさまざまな情報がありますが、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
たとえば、次のようなケースでは、一般的な文例だけでは判断しにくいことがあります。
- お祝いの用途が複数重なっている
- 会社名にアルファベットが多い
- 複数の会社や個人の連名で贈る
- 役職名が長い、または特殊な役職名である
調べれば調べるほど情報が増えて、「結局、自分の場合はどう書けばいいのか分からない」という方も少なくありません。

販売店に相談すれば、用途に合った書き方が分かり時間も節約できる
立札の書き方や札の種類が分からない場合は、購入を検討している販売店に電話やメールで相談するのが早くて確実です。お祝いの用途や贈る相手、会社名などを伝えれば、その内容に合った書き方を提案してもらえます。
たとえばオアシスでは、札の書き方や種類、大きさが分からない場合は、ご注文の際に「札の件要相談」とご記入いただくと、こちらからご提案させていただきます。
法人のギフト担当者や営業担当者にとって、立札の書き方を自分で長時間調べるのは負担になります。販売店に相談すれば、調べる時間を大きく節約でき、そのぶん他のお仕事に時間を使えます。急ぎの場合は、電話で相談するとスムーズです。
FAQ|観葉植物のお祝いの立札についてよくある質問
Q. 観葉植物のお祝いに立札は必要ですか?
A. 法人から取引先へ観葉植物を贈る場合は、立札を付けるのが一般的です。立札には「誰からのお祝いか」を伝える役割があり、多くのお祝いが届く開店祝いや移転祝いでは特に役立ちます。個人宅へのお祝いでは、立札ではなくメッセージカードが適している場合もあります。
Q. 立札には何を書けばいいですか?
A. 基本は「表書き+贈り主」です。札の上部に「御祝」「祝開店」などの表書き、その下に贈り主の会社名・役職・氏名を書きます。就任祝いなど個人へのお祝いでは、お届け先の名前も入れるのがおすすめです。
Q. 「御祝」と「祝開店」など、どちらを書けばいいですか?
A. どちらでも失礼にはなりません。お祝いの内容をはっきり伝えたい場合は「祝開店」「祝移転」など用途に合った表書き、用途に迷う場合や会社名が長い場合は「御祝」や「祝」がおすすめです。「御祝」「祝」はさまざまなお祝いに使えます。
Q. 立札には贈り主とお届け先の両方を書くべきですか?
A. お祝いの種類によって使い分けるのがおすすめです。開店祝い・移転祝いなど会社やお店へのお祝いでは、贈り主のみを書く形が一般的です。就任祝い・長寿祝い・誕生日など個人へのお祝いという性格が強い場合は、贈り主とお届け先の両方を書くことをおすすめします。それでも悩んでいる方には、オアシスでは両方書くことをおすすめしています。
Q. 就任祝いの立札はどのように書けばいいですか?
A. 就任祝いは、贈り主とお届け先の両方を書くのがおすすめです。表書きに「祝ご就任」「ご就任御祝」などを入れ、お届け先の会社名・新しい役職・氏名に「様へ」を付け、その後に贈り主の会社名・役職・氏名を書きます。お届け先の役職は、就任後の役職名で書きましょう。
Q. お祝いの用途が複数ある場合、立札には何と書けばいいですか?
A. 移転と社名変更が重なる場合など、用途が複数ある場合は「御祝」や「祝」にするのがおすすめです。さまざまなお祝いに使えるうえ、表書きを短くすることで贈り主の名前を入れるスペースにも余裕ができます。主となるお祝いがはっきりしている場合は、その用途の表書きを使う方法もあります。
Q. 木札の文字は印刷ですか?
A. 販売店によって異なります。パソコンで印刷した文字をシールなどで木札に貼り付ける形式の販売店もあります。オアシスでは、木札に筆で一文字ずつ手書きしています。
Q. 木札と紙札はどちらを選べばいいですか?
A. 取引先へのフォーマルなお祝いには、高級感のある木札がおすすめです。個人のお祝いや小さめの観葉植物には、紙札やメッセージカードが合う場合もあります。贈る相手や場面に合わせて選ぶのがおすすめです。
Q. 入札(いりふだ)とは何ですか?
A. 入札(いりふだ)とは、札の上部が「入」の字の形になった縁起のよい祝札です。「お客様が大入りになりますように」という願いが込められ、千客万来や商売繁盛、福を招き入れる札として親しまれています。開店祝いや開業祝い、移転祝いなど法人のお祝いにおすすめです。
Q. 入札にアルファベットが入る場合はどうすればいいですか?
A. 会社名にアルファベットが多く含まれる場合は、入札ではなく、一般的な長方形の祝札にして横書きにする方法がおすすめです。入札は縦書きが基本のため、アルファベットの多い会社名を縦書きにすると読みにくくなることがあります。判断に迷う場合は、お気軽にスタッフに相談してください。
Q. 立札の裏書きとは何ですか?
A. 裏書きとは、木札の裏側に「社運隆盛」「一斗二升五合」などの縁起のよい言葉や、開店日などの記念日を書き入れることです。立札の表側は来店したお客様や取引先など多くの人が目にしますが、裏側は受け取った方だけが気づく場所です。だからこそ、表で大きく伝えるのではなく、お祝いの気持ちを相手にそっと、さりげなく伝えられます。他店ではあまり見かけない、ちょっと気の利いたサービスです。
Q. 裏書きには何を書きますか?
A. 「社運隆盛」「商売繁盛」「千客萬来」「一斗二升五合」「春夏冬二升五合」など、相手の発展を願う縁起のよい言葉が一般的です。「令和○○年○○月○○日 大安吉日」のように、お祝いの日付を記念として入れる方法もあります。
Q. 立札の書き方が分からない場合はどうすればいいですか?
A. 販売店に電話やメールで相談するのがおすすめです。お祝いの用途や贈る相手、会社名などを伝えれば、その内容に合った書き方を提案してもらえます。自分で調べるよりも早く、安心して手配できます。
まとめ
観葉植物のお祝いの立札について、ポイントをまとめます。
- 法人のお祝いでは、立札を付けるのが一般的です。
- 立札の基本は「表書き+贈り主」です。
- 名前や肩書き、会社名は間違えてはいけません。注文の前には、必ず再確認しましょう。また、間違えやすい字は、あえて販売店に伝えておくと、より安全です。
- 贈り主のみを書くか、お届け先も書くかは、お祝いの用途によって使い分けます。
- 就任祝いなど個人へのお祝いでは、贈り主とお届け先の両方を書くことをおすすめします。
- 立札には木札・紙札・入札があり、それぞれ特徴があります。また、木札の文字には、パソコンで印刷した文字を貼り付けたものと、人の手で書かれた筆書きの文字があります。
- 入札(いりふだ)は、上部が「入」の形をした縁起のよい祝札です。
- 会社名にアルファベットが多い場合は、長方形の祝札で横書きにするのがおすすめです。
- 書き方が分からない場合は、販売店に相談するのが早くて確実です。

お祝いの観葉植物が並んだとき、植物と同じくらい、あるいはそれ以上に見られているのが立札です。来店したお客様や取引先の目に留まり、贈り主の顔として見られるものだからこそ、立札も植物と同じ大切な贈り物のひとつといえます。
この記事が、観葉植物のお祝いに添える立札の書き方や選び方を考える際に、少しでもお役に立てれば幸いです。

